「通い放題なら、期間中はずっと安心して通える」
そんなイメージを持っていませんか?
「3年間通い放題」
「期間・回数無制限」
「○年間何度でも通える」
こうした言葉を見ると、契約した期間すべてが同じ条件のサービスで、その期間中ならいつでも同じように利用できるように感じるかもしれません。
さらに、もし途中で通えなくなったとしても、
「まだ期間がたくさん残っているんだから、その分は返金してもらえるのでは?」
と考える方もいるでしょう。
ところが、「通い放題」という言葉から受けるイメージと、実際の契約内容が必ずしも同じとは限りません。
国民生活センターも、脱毛エステの「通い放題」「期間・回数無制限」などの契約について、中途解約や精算をめぐるトラブルに注意を呼びかけています。
今回は、脱毛の通い放題を検討している方に、契約する前だからこそ確認してほしい「契約の中身」について詳しくお伝えします。
「通い放題」という言葉だけで安心していませんか?
脱毛は一度で終わるものではありません。
そのため、「通い放題」と聞くと魅力を感じる方もいると思います。
何回通ってもいい。
長期間利用できる。
回数を気にしなくていい。
そんなイメージを持ちやすい言葉です。
でも、契約するときに本当に確認してほしいのは、
「何年間通えるか」だけではありません。
その期間のうち、
どこまでが料金を支払って受けるサービスなのか。
どこからが無償のサービスなのか。
ここまで確認することが大切です。
「3年間通い放題」なら3年間すべて同じ契約?
たとえば、広告やカウンセリングで、
「3年間通い放題」
と、見たり聞いたとします。
利用者側からすると、
1度の契約で3年間、自分が好きなだけ利用する期間
というイメージを持つかもしれません。
ところが、長期間施術を受けられるコースでは、契約上、
「有償で施術を受けられる期間・回数」
と、
「無償で施術を受けられる期間・回数」
に分かれているケースがあります。

見た目では同じ「3年間通える」でも、契約上の意味まで同じとは限らないのです。
有償期間と無償サービス期間とは?
ここが今回の記事で特に知っていただきたいところです。
例えば、長期間の通い放題契約について、契約上は一定期間・一定回数までを料金の対価となる「有償部分」とし、それ以降をアフターサービスなどの「無償部分」としている場合があります。
利用する側から見れば、どちらも同じサロンで同じように施術を受けるため、その違いを意識していないこともあるでしょう。
しかし、この区別は中途解約するときの精算に関係する可能性があります。
国民生活センターは、脱毛エステの通い放題などについて、中途解約時の精算対象となるのは有償部分であり、原則として無償部分には対価が発生しないと説明しています。
つまり、
「まだ通える期間が残っている」
ことと、
「その残っている期間に返金対象となる金額が残っている」
ことは、必ずしも同じではありません。
「まだ期間が残っている=返金対象」とは限らない
ここは感覚とのズレが生まれやすいところです。
例えば3年間利用できる契約で、まだ2年間利用できる期間が残っていたとします。
利用者からすると、
「3分の2も期間が残っている」
と感じるでしょう。
そのため、途中で解約すれば残っている期間に応じた金額が返ってくると思うかもしれません。
しかし、契約上の有償部分がどの期間・回数に設定されているかによって、中途解約時の精算はそのイメージとは異なることがあります。
だからこそ、
「何年間通えますか?」
だけではなく、
「そのうち、有償の契約期間はいつまでですか?」
まで確認する必要があるのです。
実際に相談されている「通い放題」のトラブル
これは単なる想像上の話ではありません。
国民生活センターには、脱毛エステの通い放題について、実際に中途解約・精算に関する相談が寄せられています。
例えば、長期間施術を受けられると認識していたものの、契約上の中途解約可能な期間との違いを後から知ったケース。
また、通い放題として契約したものの、中途解約時になって初めて、有償となる回数とその後の無償サービス部分が分かれていることを認識したケースなどが紹介されています。
契約するときには「通い放題」という言葉に意識が向き、細かな契約期間や有償・無償の区分まで確認していなかった。
そして、解約しようとしたときに初めて気づく。
これを契約後ではなく、契約前に知っておいてほしいのです。
中途解約できる期間はいつまで?
一定の条件を満たすエステティックサービスは、特定商取引法の「特定継続的役務提供」の対象となります。
対象となる契約では、クーリング・オフ期間を過ぎたあとでも、契約期間中であれば中途解約できる制度があります。
ここで重要なのが、
「サロンに通える期間」と「法律上の契約期間」を同じものだと思い込まないこと。
無償サービス期間などが設定されている場合、利用できる期間と契約上の役務提供期間との関係を確認する必要があります。
「3年間通えると聞いたから、3年間いつでも同じ条件で中途解約できるだろう」
と自分だけで判断せず、契約前に確認しておきましょう。
「通い放題」で契約前に確認したい7つのこと
では、カウンセリングで何を聞けばいいのでしょうか。
難しい法律用語を使う必要はありません。
次の7つを確認してみてください。
✓ 通い放題で実際に施術を受けられる期間はいつまでですか?
✓ その期間はすべて有償の契約期間ですか?
✓ 無償のサービス期間・回数はありますか?
✓ 有償部分は何回・何か月(何年)ですか?
✓ 中途解約できる期間はいつまでですか?
✓ 途中で解約した場合、返金額はどのように計算しますか?
✓ 今説明してもらった内容は契約書のどこに書いてありますか?
この中でも特に聞いてほしいのは、
「もし途中で通えなくなったら、いつまでなら中途解約できますか?」
という質問です。
「通い放題だから大丈夫」と思う前に、この一言を聞いてみてください。
広告だけではなく契約書のどこを見る?
広告はサービスを知るきっかけになります。
でも、実際に契約するときに重要なのは契約内容です。
契約書や概要書面を受け取ったら、
・役務提供期間
・契約金額
・有償となる回数や期間
・無償サービスの有無
・中途解約に関する条件
・中途解約時の精算方法
などを確認しましょう。
分からない表現があれば、
「これはどういう意味ですか?」
とその場で聞いて構いません。
契約書にサインしてから理解するのではなく、理解してから契約する。
順番はここが大切です。
「通い放題」が悪いわけではありません
ここまで読むと、
「通い放題は契約しない方がいいの?」
と思う方もいるかもしれません。
そういうことではありません。
通い放題という仕組みそのものが問題なのではなく、「通い放題」という言葉だけで契約内容まで判断しないことが大切です。
利用できる期間。
有償となる期間・回数。
無償サービス部分。
中途解約できる期間。
返金時の精算方法。
これらを理解したうえで、自分に合っていると思える契約なら、一つの選択肢になります。
「知らなかった」を契約後に言わないために
契約するときは、これから脱毛を始めることに意識が向いています。
だから、
「もし途中でやめることになったら?」
まで考えることは少ないかもしれません。
でも、契約期間が長くなればなるほど、その間に生活環境が変わる可能性もあります。
転勤。
引っ越し。
仕事の変化。
通える曜日や時間の変化。
だからこそ、始めるときに終わり方まで確認する。
「通い放題だから安心」ではなく、「契約内容まで理解したから安心」。
そんな状態で契約してほしいと思います。
鹿児島市・鹿屋市でメンズ脱毛を検討している方へ
脱毛サロンを探していると、さまざまな料金プランや広告を目にすると思います。
その中で魅力的な言葉を見つけたときほど、一度その先まで確認してみてください。
「通い放題とは、契約上どこからどこまでですか?」
「途中で通えなくなったらどうなりますか?」
この2つを確認するだけでも、契約内容への理解は大きく変わります。
契約後に、
「そんな意味だとは思わなかった」
「知らなかった」
「聞いていなかった」
と後悔しないために。
料金の安さや広告の言葉だけではなく、契約の中身まで確認したうえで、自分が納得できる脱毛サロンを選んでください。

